トラブルシュート よくある事象 運用ガイド

トラブルシュート
よくある誤設定・対処手順

現場で起こりがちな事象を、原因 → 確認 → 対処の順にまとめました。
まずは下の検索でキーワードを入れて探してみてください。

送信側で多い事象

件名送信

件名コマンドが効かない(#ZIP/#REPLY/#LIMIT/#EXPIRE)

  1. 確認:件名の先頭に半角で付いているか(例:#ZIP 見積送付の件)。引用記号や空白、RE: の前にあると無効になることがあります。
  2. 適用範囲:Milterが有効なドメイン/経路で送信しているか。
  3. 対処:ドラフト再利用時は件名を整形し直す/運用既定をテンプレ化。必要なら管理者へログ確認を依頼。
パフォーマンス送信

送信後にリンクが反映されるまで遅い

  • 前提全ての処理は非同期です。数秒〜数十秒かかる場合があります。
  • 確認:送信者通知のタイムライン(アップロード完了/リンク生成)を確認。
  • 対処:巨大ファイルは回線状況に左右。繰り返す場合は容量・回線・サーバ負荷を確認。
ストレージ

Nextcloud の容量不足でアップロードに失敗する

  1. 確認:Nextcloud ユーザーのクォータと残容量/サーバのディスク使用率。
  2. 対処:不要データの整理、クォータ拡張、別ストレージの割当を検討。
  3. 予防:案件クローズに合わせ #EXPIRE の既定運用で自動クリーン。
誤送信

誤送信してしまった(相手に届いた可能性)

  1. 即時対応:送信者通知メールにある公開停止/削除リンクから無効化。
  2. 確認:初回DL通知や履歴でアクセスの有無を確認。
  3. 再発防止:重要案件は #ZIP + 別送パス/宛先の二重確認を徹底。

受信側で多い事象

URL受信

受信者がリンクを開けない/URLがブロックされる

  1. 切り分け:別ネットワーク(モバイル回線等)で開けるか。
  2. 確認:HTTPSの証明書エラー有無、リンクの改行崩れ(コピペ時)。
  3. 対処:短縮URLは使わない/相手先にドメインの許可申請/必要ならドメイン別ポリシーで配布方式を切替。
ポリシー

「期限切れ」「回数上限超過」と表示される

  • 送信側対応:案件要件に合わせ #EXPIRE / #LIMIT を再設定して再送。
  • 運用:既定値の見直し(短すぎ/厳しすぎの是正)。
  • 注意:再発行後は旧リンクを公開停止
認証

パスワード通知が届かない

  1. 確認:迷惑メール・振り分け、受信側のセキュリティゲートウェイ。
  2. 対処:送信者側で再送、相手先にドメインの許可登録を依頼。
  3. 代替:臨時に別チャネル(電話/SMS/Teams 等)で合言葉を共有。
ネットワーク

ダウンロードが途中で失敗する

  • 確認:回線品質(Wi-Fi→有線/5G 切替)、別ブラウザで再試行。
  • 対処:大容量はストリーミング推奨/同時DLを減らす/時間帯をずらす。

管理者向け:快速チェック

送信経路

  • Postfix Milter チェーンに ZipCloudMilter が載っているか
  • ドメイン/サブミッション経路で適用漏れがないか
  • Rspamd/ClamAV 連携順序の確認

アプリ/非同期処理

  • キュー滞留(ワーカープロセス数・リトライ)
  • ログ:処理タイムラインのエラー有無
  • タイムアウト/サイズ上限の整合性

Nextcloud 側

  • クォータ/残容量・I/O・WebDav 応答時間
  • 公開リンク/ファイル共有ポリシーの整合
  • 証明書・TLS 設定の妥当性
症状まず見る次にやる
件名コマンド未適用 件名の先頭/半角・Milter 適用経路 テンプレ化・ログ確認・ドラフト整形
URLを開けない 別回線/証明書/改行崩れ ドメイン許可・配布方式切替
期限切れ/回数超過 #EXPIRE/#LIMIT 値・既定 再発行+旧リンク停止
パスワード未着 迷惑メール/ゲートウェイ 再送・別チャネル連絡
容量不足 Nextcloud クォータ/残量 整理・拡張・期限運用の徹底

※ 環境・設定により詳細は異なります。恒常的に発生する場合はログ一式を添えてご相談ください。

解決しないときは

送信者通知にあるタイムラインと、可能なら関連ログを添えてご連絡ください。